武器‥

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「上等じゃね~かっ‥ まとめてかかって来んかいっ!!オラッ!ゴッシゴッシ 洗ってやるっ!覚悟せぃっ!!」 俺はどや顔の清春を抱いて 湯船から出ると ゴッシゴシ洗ってやった‥ 「イ~ヤぁ~っ!! 左腕だけはヤメロ~っ!!」 清春の叫び声が 風呂場に響きわたった‥ 何故か‥ 左腕だけはゴッシゴシ させてくれなかった。 今、流行りの おまじないか何かか‥? 「お前も洗ってやるっ!!」 清春はここぞとばかりに 汚れモノを洗う様に 力を込めて俺のカラダを ゴッシゴシした‥ 「あ‥また増えとる‥ 何て書いてるんだ‥?」 清春は俺の右腕を ジィ~っと見た‥ 「“真理は俺のモノ”」 と‥言ってやった。 「ナァニィ~っ!!? こんなモノっ!! 消してやるっ!!」 と‥言ってゴシゴシしたが‥ 「もぅ痛くないのか‥? 血ぃ出ないか‥?」 と‥さっきまでの 力強さは無く‥ 実にソフトに洗っていた‥ 「俺も書くっ!! いくつになったら書けるっ!?」 ん~~~。 いくつだったっけか‥? 忘れちまった‥ 「書いてんじゃね~よ‥ コレはな‥浮き出てキタ。 真理は俺のだから‥ 浮き出てキタんだ。」 俺はどや顔で言ってやった‥ 信じるか信じないかは‥ 解らないが‥ 「マジかっ‥!!?」 信じた‥。 清春は自分の右腕を ジィ~っと見ていた‥ そして‥ バシャバシャと 自分のカラダを洗い流し‥ 出て行った‥ 俺は泡だらけのまま 放置された‥ くそガキが‥ ど~せ真理んトコに スッ飛んで行ったに違いない。 その時‥ 風呂場の扉が開き‥ 「お兄ちゃん♪ お背中お流ししましょうか♪」 花音が入ってキタっ♪ 「花音~っ♪ ど~せなら一緒に 入っちゃいますかっ‥♪」 「それはムリ。」 ムリ。言われた‥ 花音はスカートの裾を 上でくくり超ミニスカ状態で モコモコの泡を作った‥ 何か‥エッチだな‥ 「お兄ちゃん以外に そんな事しちゃダメだぞっ♪」 花音は‥ニヘぇ~っと笑って ごまかした‥ する気だ‥ この顔は‥ 絶対‥やる気満々の顔だ‥ ショック‥ お兄ちゃんショック‥ 俺はまた‥ 泡だらけになった‥ 花音は清春より強い力で ゴッシゴシした‥ 俺って‥ そんな汚れてるのか‥?
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