武器‥

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「ちゅ~‥ちゅ~‥」 ネズミかっ‥。 KIYOはネズミみたいに チューチュー鳴きながら 眠っていた‥ 花音ちゃんからKIYOが 茹でタコになった経緯を聞き 納得。 長風呂でのぼせたのと‥ 花音ちゃんに “それはムリっ♪”と ブチューを断られ ショックで倒れていた‥ 私はとりあえずKIYOに パンツを履かせ‥ 全員を集合させ‥ 私と母さんで上半身を持ち 花音ちゃんと清春が KIYOの足を一本ずつ持ち 客間に運んだ。 母さんは “ったく‥ しょ~がないわねぇ~” と言いながら KIYOのカラダを見て 興奮していた‥ KIYOが言った ミポりんは若い男に弱い。 と言うのは‥ 間違ってはいない。 我が母ながら恥ずかしい。 しかし‥ 母さんが興奮するのも ムリは無い。 只今KIYOのカラダは CM撮影様に 仕上げられている。 ムダなモノを削ぎ落とし (余計なモノは初めから ついてはいないが‥) 洗練されたカラダに なっていた‥ NYから帰国したKIYOは ずっと休む事なく 働いていた‥ テレビでは 見る事が無かったので 制作活動が 中心なのだろうけど‥ ずっとスタジオにこもって‥ 朝と昼の間に キャッスルに戻り 私の作ったご飯を モリモリ食べる。 そんな日常で‥ KIYOはいつの間にか 洗練された美しいカラダを 作り上げていた‥ 不規則な生活と 限りなく少ない睡眠時間で‥ KIYOのカラダが心配だった。 でも‥ このカラダを見たら‥ 百獣の王も‥ 悪魔も‥ 逃げ出しちゃいそうだな‥ 私は以前よりも パックリ割れた腹筋を 撫でてみた‥ 寝てるのに固い‥ KIYOが腹筋とかしてるの 見た事ナイけど‥ ど~なってんだ? 「誘ってんの‥‥?」 ゲッ‥‥!? いつの間に起きてたんだっ!!? そして‥いつの間に 私‥下敷きにされてんだっ!!? 「真理‥ブチューして。」 KIYOはセクシー過ぎる顔で 私を見下ろし目を閉じた‥ 私は思わず見とれてしまって 動けなかった‥ 「真理‥お前は絶対 それはムリっ♪って 言わせねーからな‥」 と‥KIYOは私の顎を掴み ブチューっとした‥ ヤバイ‥力が抜ける。 「真理りん♪ お兄ちゃん起きた?お水‥‥ あ‥。」 だから‥ いつになったらこの子は ノックを覚えるかなぁ‥? 「お兄ちゃん♪良かったね♪ ブチューして貰えて♪」 「うんっ♪良かった」 だから‥なんで まだブチューするかなぁ‥? 私はまた‥ 力が抜けた‥。
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