武器‥

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俺の束の間のバカンスも 終わりを迎え様としていた‥ 花音が みんなで一緒に寝ようよ♪ と‥言ったので みんなでひとつの部屋で 寝る事になった。 端っこから‥ 清春・真理・俺・花音 ミポりん‥の順番で寝た。 清春は真理にコソコソと “左腕まだ洗ってないから 真理に洗ってもらうからな♪ 真理がお風呂に入るまで 起きてるからなっ♪” と‥言っていた。 バカめ‥ 全部聞こえてんだよ‥ アレはおまじないでは無く ただの計画的犯行だった‥ 俺がソレを阻止する必要は無く 清春は遊び疲れたのか 真っ先に眠り 真理は一人で風呂に入った。 (俺が一緒に入ってやる♪と 言ったら‥ また倒れられたら困る。と 言われてしまった‥) 只今夜中の3時‥ ミポりんは‥ 寝てる時まで笑ってる。 花音は‥ ぷぅ~‥ぷぅ~‥と 可愛い寝息を立てている。 俺の腹に足を乗せて‥ 清春は‥ 真ぁ理ぃ~‥と 寝言を言いながら 俺の手を握っていた。 完全に真理の手と 間違えてやがる‥ 真理は‥ 俺の腕枕で‥ 穏やかな寝顔で眠っている。 真理の首の下から伸びた 俺の手を清春が握っている。 束の間の夢を見せてやるか‥ 俺はそのまま 清春の手に 握られてやる事にした‥ いくら全然寝てないからと 言っても‥ せっかくのバカンスなのに 気を失ったり‥ 花音が気をきかせて真理と 2人きりにしてくれた海辺で 眠ってしまうとは‥ 不覚だ‥。 でも‥ 真理がそっと キスをしてくれたのは‥ 覚えてる。 あまりにも気持ち良くて‥ 夢なら 覚めてしまいそうだったから‥ 気づかないフリをした‥ 俺にとって‥ このバカンスは ホントに休息となった‥ 花音が言った通り‥ “生きてると‥ 色んな事がある” 知らないウチに 背負わされた何か‥ 突然降って湧いた何か‥ みんな何かに ブチ当たって生きている。 それでも人は‥ 生まれて来る。 イイ事ばかりじゃない この世の中に‥
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