何者ですか‥?

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「ただいまぁ~っ♪」 ん‥?この匂いは‥ 「お兄ちゃん お帰りなさぁ~い♪」 花音がスッ飛んで来た。 可愛い‥。 「ただいまぁ~花音♪ フリフリエプロン可愛い~ この匂いは‥お鍋だなぁ~?」 俺の大好きなお鍋の匂いだ♪ 俺は花音を抱き上げ 廊下を歩いた‥ 「お疲れ様‥ お帰りなさい。KIYO。」 「ただいまっ‥真理‥」 俺は花音を抱えたまま 真理の頬にキスをした‥ 幸せを感じる瞬間。 両手に花とはこの事だ‥ ただいま‥と お帰り‥に この上ない幸せを感じる。 そして‥ 家族の象徴と言える お鍋。 まだ父さんと 3人で暮らしてる時‥ 金が無くて‥ 冬は‥毎日鍋だった。 ほとんど もやしと‥豆腐だけの鍋。 たまにウインナーを入れると 花音のテンションが 上がった。 それを見るのが嬉しくて‥ もやしの下に ウインナーを隠したりして‥ それを見つけた時の 花音の 花の咲いたみたいな笑顔は 俺に生きる力を与えてくれた‥ 俺はその笑顔があれば‥ 肉なんて食わなくても‥ いくらでも働けた。 そして‥ やっと‥ 肉や野菜、具だくさんの鍋が 食える様になったのに‥ 今度は仕事が忙しく 幼い花音と時間も合わず なかなか二人鍋も 出来なかった。 真理と暮らし‥ 真理の鶏団子を みんなで食った時‥ ホントにほっぺたが落ちた‥ と思ったほど美味かった‥ 思わず乙女の様に ほっぺたを押さえてしまった‥ 俺にとって お鍋は‥ 家族の象徴の様なモノ。 真理と‥花音と‥ みんなでお鍋となると‥ 俺は‥テンションが上がる。 「KIYOの大好きな‥ 鶏団子いっぱいのお鍋だよ‥」 「私もお団子作ったよっ♪」 「花音のお団子~♪ 楽しみぃ~♪ また何か入ってたりする?」 「うん♪愛情が いっぱい入ってるよ♪」 ヌオオオオ~~っ‥!!!!! テンション上がるわぁ~っ!! まさか‥ コレが‥ 花音の作戦だったとは‥ そんな事‥ 知らない俺は ただただ テンションMAXで‥ 両手に花で‥ 食卓についた‥。
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