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「満島‥
何か嫌いな食べ物ある?」
「私?ん~‥椎茸っ♪
でも‥食べれない事ないよ?
イヤイヤなら食べれるよ?」
イヤイヤ食べれるって‥
クソっ!!可愛いなっ!!
見てみたいけど‥
「イヤイヤ食べなくていいよ‥椎茸だけ?」
「うんっ♪
何を作ってくれるの‥?」
「ん~と‥
中華にしようと思うんだけど‥大丈夫‥?」
「中華大好きぃ~♪」
「良かった‥。」
この笑顔が
俺の顔をゆるませる。
「じゃあ‥近所のスーパーに
寄って帰っていい?」
「うんっ♪」
俺と満島は
家の近所のスーパーまで
並んで歩いた‥
手‥繋いでも‥いいかな?
ど~しよ~かな‥
急に掴む?
ビックリするかな?
聞くか?
でも‥ヤダって言われたら‥
立ち直れないな‥
そんな事を考えてたら‥
ドンっ!!!!!
「あ‥スイマセン‥」
肩がぶつかった‥
「どこに目ぇつけて
歩いてんだよ~!」
いかにも‥って感じの
中学生?高校生?
よ~わからんな‥
「何なんだよ‥その目はよ~
やんのか?コラ?」
普通に見てるだけですけど‥
ど~も俺の目は
いかにも‥って人の
テンションを
上げてしまう様だ‥
俺のテンションは
ガタ落ちなのだが‥
「それよりさぁ~
可愛い~子連れてんなぁ~」
「満島っ‥!!」
「余所見‥
してんじゃね~よっ!」
ズゴっ!!っと腹に衝撃が‥
満島はプリンみたいな
汚い毛先だけ金髪野郎に
腕を掴まれていた‥
クっソ~~~っ!!!!
「俺の満島に‥
触るんじゃね~よっ!!!」
後は‥覚えていない。
気がつくと‥
俺は野郎二人をボコボコにし‥いつの間にか‥
お巡りさんに連行されていた‥
野郎二人は‥
お巡りさんを見て‥
ヨタヨタと逃げてしまった‥
俺は放心状態で‥
満島は‥
ずっと‥
俺の手を握ってくれていた‥
あったけぇ‥
何でこの手は
こんなにあったかいんだろ~?
殴って腫れた手の痛みも‥
今は何も感じない。
ただただ‥
あったかい。
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