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「スイマセンでしたっ!!
オラッ!お前も謝れっ!!」
「スイマセンでした‥」
俺は奈由美に後頭部を
グイッと押され
お巡りさんに頭を下げた。
「まぁまぁ‥
気をつけなさいよ‥
あんまりお姉さんに
心配かけちゃダメだよ~?」
と‥言いながら
お巡りさんは鼻の下を
ビローンと伸ばしていた‥
奈由美は冬だと言うのに‥
肩丸出しで‥
お辞儀をすると‥
胸の谷間が丸見えの
ニットを着ていた‥
交番に入って来るなり
コートを脱いだのは‥
奈由美の作戦だ‥
奈由美の作戦のおかげで
俺はあまり絞られる事も無く
満島も巻き込まずに
済んだのだが‥
やはり‥
こんな鼻の下を伸ばされると‥
人のアネキを
ジロジロ見てんじゃね~よっ!!
と‥アッパーを入れたくなる。
「あのっ‥
満島花音って言います‥」
交番を出てすぐに
満島は奈由美に挨拶をした。
とんでも無い
ご対面になってしまった‥
「花音ちゃん‥‥
可愛い~~~~っ♪」
奈由美は‥
まるで犬猫にする様に
満島を抱きしめた‥
オイっ‥!!
何て事するんだっ!?
俺より先にっ!!
初対面のクセにっ!!
「奈由美。離れろ‥」
「何よっ!アンタがそんな事
言えんのっ‥!!?」
すげー睨まれた‥
「あの‥シンは‥
悪くないです。」
満島が‥かばってくれた‥
感動‥
「ったく‥アンタは
買い物して帰りなさいっ!
私は花音ちゃんと
先に帰ってるからっ!
行こっ♪花音ちゃん♪」
え‥?
「ハイ♪シートベルト♪
安全運転だから‥
安心してね~♪」
満島は
奈由美が客に買って貰った
車に乗せられ
連れ去られてしまった‥
何でこ~なるの‥?
俺は一人呆然と
立ち尽くした‥
ムカつくっ‥!!
初対面のクセにっ!!
俺なんて‥
も~すぐ1年だぞっ!!
満島と出逢って1年っ!!
俺の方が先輩だぞっ!!
キィィィ~っ!!
ムカつくっ!!
俺はスーパーのカゴに
食材を突っ込んだ‥
あ‥椎茸はNGだった‥
椎茸だけ
カゴから放り出して
レジへと向かった‥
椎茸NGって‥
子供みたいだな‥
可愛い~な~♪
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