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「お姉ちゃん‥お仕事なの?」
「そ~なの‥
ゴメンネぇ~花音ちゃん‥
ナンバー1だからって‥
気ぃ抜けないのよねぇ~」
早く仕事行けっ‥
バコンっ!!
「アラタ‥今早く行けって
顔したなっ!!?」
「イッタぁ~っ‥」
何で解ったんだよ‥
って言うか‥
奈由美の手は
子熊くらいの破壊力は
あると思う‥
「花音ちゃん。
今日はアリガトーね‥
いつでも遊びにおいでね‥
あと‥アラタの事。
よろしくね♪」
「ハイ♪お姉ちゃん‥
アリガトー♪」
「クゥ~~っ!!
可愛い~っ♪コイツには
勿体な~いっ‥!」
アネキらしい事‥
言ってくれんじゃん。
と思ったのに‥
「離れろっ‥!!
早く行けっ!!」
「まだ‥
お前のじゃ無いだろ~っ!!?」
そ~ゆ~事を‥
満島の前で言うなっ!!
無神経女っ!!
「す~ぐ真っ赤になって‥
お前も可愛い~の~♪」
奈由美は俺の頭を
グシャグシャにして
出て行った。
「‥‥‥‥‥。」
「‥‥‥‥‥。」
二人きりに‥なってしまった‥
奈由美に早く行け‥
と言ったものの‥
二人きりに‥
なってしまった‥
「ごめんな‥なんか‥
ガサツなヤツで‥
大丈夫だった?」
とりあえず‥
沈黙から抜け出した‥
「何で?お姉ちゃん‥
すごく優しいし‥
楽しかったよ♪」
「そ?なら‥良かった‥」
「‥‥‥‥。」
「‥‥‥‥。」
マズイ‥
早くも会話。途切れた。
「あ‥」「あっ♪」
「デザートっ!!」
「デザートっ♪」
それは‥同時だった。
満島はニヘっと笑った。
俺も‥恥ずかしくて‥
笑えた。
俺は昨日の夜に作っておいた
プリンにフルーツを乗せ
生クリームをあしらって‥
満島に出した。
「ぅわあぁぁぁ~♪
プリンケーキだぁ~♪
美味しそ~ぅ♪」
この顔‥
この笑顔が‥
見たかった。
満島は‥
子供の様に目を輝かせて
とっておきのデザートを
眺めていた‥
俺は‥
そんな‥
愛しの君を‥
見つめていた‥
俺の夢が‥
もう一つ‥増えた。
ずっと‥
この笑顔を見ていたいな‥
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