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「満島‥‥?」
俺が食器を片付けて
戻って来たら‥
満島の姿が無かった。
トイレか‥?
ん‥?
俺の部屋の扉が開いていた‥
クンクン‥クンクン‥
エ~~~っ!!!!!
「なっ!!何やってんのっ!!?」
満島は俺のベットに手をつき
クンクンと匂いを嗅いでいた‥
「クチャク無いね‥♪」
ハ‥?
クチャク無いなら‥
良かった‥
クチャイっ!!
なんて言われたら‥
立ち直れ無い。
「お腹いっぱいで
眠たくなっちゃった‥」
と‥満島は俺のベットで
ゴロンと横になった。
なんて事を‥
何なの‥?コレ?
俺はど~すればいいワケ?
「満島‥‥」
「ァアアアっ!!!!!」
ガツンっ!!
イッタぁ~っ‥
俺がベットを覗き込んだ途端‥満島が急に起き上がり
満島の肘が目ん玉を直撃した。
お兄ちゃんの祟りだ‥
別に変な事しよ~とか‥
思ったんじゃなくて‥
ただ‥
寝顔が見たかっただけで‥
「ゴメンナサイっ!!
大丈夫っ!!?
シン‥泣いてる‥」
「あ‥ぅん。大丈夫だから‥」
かなり‥痛い。
コンタクトのせいか‥
涙が止まらない。
それより‥恥ずかしい。
そんな‥
顔を近付けられたら‥
また‥炎上してしまう。
「シン‥目‥ズレてる‥」
満島は目をパチパチとして
俺の目を見て言った‥
「エ‥?ウソ?」
「ホント。」
俺は洗面所に行き
鏡を見た。
ホントだ‥
黒のカラコンは
完全にあらぬ所へ行っていた‥
「コンタクトだったの‥?」
満島がピョコンと
顔だけ出した。
「あ‥ぅん。
隠すつもりじゃ‥」
イヤ‥隠す為に‥
つけてんだよな‥
「ゴメン‥」
俺は‥両目とも
コンタクトを外した。
「何で‥謝るの‥?」
それは‥
何てゆ~か‥
「見えてるの‥?」
満島は俺の目をジッと
見つめた‥
「ぅん‥視力は‥
悪くないから‥」
「‥キレ~~~。
ビー玉みたい‥」
満島は‥
自分も
ビー玉みたいな目をして‥
そう言った‥
「満島も‥キレ~だよ‥」
俺の顔は‥
炎上どころか‥
大噴火していた‥
でも‥
薄い膜を外して見る
満島の目は‥
ホントに‥
吸い込まれるかと
思うくらい‥
美しかった。
どうしてもっと早く‥
この薄い膜を
外さなかったんだろう‥
俺は‥
少しだけ‥後悔した。
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