お兄ちゃんです‥

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「花音のお兄ちゃんだが‥ お前がシンか‥」 KIYOはいつの間にか リビングにいて‥ シンを見下ろして サングラスと ニット帽を取った‥ 「!!!!!!!!?」 シンは‥ 目を見開き 口を開けて固まった。 ジンベイ親方を抱き締めて‥ 声も出ない。とは‥ この事だろう‥ 固まっているシンを見て‥ 「真理っ!! 何がちゃんと挨拶出来るだっ!! ちゃんと挨拶出来ねーだろっ!! ウソつきっ!!」 と‥言った‥ 「KIYO‥これが‥ 一般ピーポーの普通の反応よ‥ 誰だっていきなり 目の前にKIYOが現れたら こ~なるわよ‥ 見てみなさいよ‥ 私の時みたいに カメラ探してんじゃん‥ 誰だってドッキリだと 思うわよ‥」 シンはキョロキョロと カメラを探している様だった‥ 「ハア~っ!!? 俺だって一般ピーポーだっ!! だいたいなあ~ 俺がドッキリに 出るワケね~だろっ!! ヘルメットかぶって 看板持つワケね~だろっ!!」 よく見てたんじゃん‥ 「お兄ちゃん♪ シンって言います♪ 私の彼氏です♪」 (°□°;)(°□°;) KIYOとシンは 同じ様な顔をした‥ 「うんっ♪そ~だね♪‥ シンって言うんだね‥♪ お兄ちゃん実は 名前知ってたよねっ♪ って‥‥‥アホかぁぁぁっ!! 彼氏にするかど~かは‥ お兄ちゃんが決めますっ!!!」 KIYOは‥ 一人でノリ突っ込みを していた‥ シンは呆然とKIYOを 見上げていた‥ 「テメ~も花音に 言わしてんじゃね~よっ!!! 自分の口で挨拶しろっ!!」 KIYOは熱くなったのか ニットを脱いで いつもの定位置にドカッと 座った。 黒いVネックの Tシャツから出た腕の タトゥーがあらわになった‥ シンはギョッとすると‥ 「牧野‥新太です‥。 宜しくお願い致します。」 と‥意を決した様に 青い瞳をKIYOに向けて言った‥ KIYOは‥ シンをジッ‥っと見つめ‥ 「ん‥。」 と‥言った‥ 2人は‥しばらく 見つめ合っていた‥ 同じ様な目をして‥ KIYOが‥狼なら‥ シンの青い瞳は‥ シベリアンハスキー みたいだった‥。 私も‥花音ちゃんも‥ 口を出せる様な状況では無く 私達は黙って 2人を見守っていた‥
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