13794人が本棚に入れています
本棚に追加
「花音のお兄ちゃんだが‥
お前がシンか‥」
KIYOはいつの間にか
リビングにいて‥
シンを見下ろして
サングラスと
ニット帽を取った‥
「!!!!!!!!?」
シンは‥
目を見開き
口を開けて固まった。
ジンベイ親方を抱き締めて‥
声も出ない。とは‥
この事だろう‥
固まっているシンを見て‥
「真理っ!!
何がちゃんと挨拶出来るだっ!!
ちゃんと挨拶出来ねーだろっ!!
ウソつきっ!!」
と‥言った‥
「KIYO‥これが‥
一般ピーポーの普通の反応よ‥
誰だっていきなり
目の前にKIYOが現れたら
こ~なるわよ‥
見てみなさいよ‥
私の時みたいに
カメラ探してんじゃん‥
誰だってドッキリだと
思うわよ‥」
シンはキョロキョロと
カメラを探している様だった‥
「ハア~っ!!?
俺だって一般ピーポーだっ!!
だいたいなあ~
俺がドッキリに
出るワケね~だろっ!!
ヘルメットかぶって
看板持つワケね~だろっ!!」
よく見てたんじゃん‥
「お兄ちゃん♪
シンって言います♪
私の彼氏です♪」
(°□°;)(°□°;)
KIYOとシンは
同じ様な顔をした‥
「うんっ♪そ~だね♪‥
シンって言うんだね‥♪
お兄ちゃん実は
名前知ってたよねっ♪
って‥‥‥アホかぁぁぁっ!!
彼氏にするかど~かは‥
お兄ちゃんが決めますっ!!!」
KIYOは‥
一人でノリ突っ込みを
していた‥
シンは呆然とKIYOを
見上げていた‥
「テメ~も花音に
言わしてんじゃね~よっ!!!
自分の口で挨拶しろっ!!」
KIYOは熱くなったのか
ニットを脱いで
いつもの定位置にドカッと
座った。
黒いVネックの
Tシャツから出た腕の
タトゥーがあらわになった‥
シンはギョッとすると‥
「牧野‥新太です‥。
宜しくお願い致します。」
と‥意を決した様に
青い瞳をKIYOに向けて言った‥
KIYOは‥
シンをジッ‥っと見つめ‥
「ん‥。」
と‥言った‥
2人は‥しばらく
見つめ合っていた‥
同じ様な目をして‥
KIYOが‥狼なら‥
シンの青い瞳は‥
シベリアンハスキー
みたいだった‥。
私も‥花音ちゃんも‥
口を出せる様な状況では無く
私達は黙って
2人を見守っていた‥
最初のコメントを投稿しよう!