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「ど~だった‥?
シンに会った感想は‥」
「ん~‥?別に‥」
KIYOはベッドに横になって
手を広げた‥
私は広げた手の中に
滑り込んだ。
「別に‥って‥」
花音ちゃんが初めて
連れて来た彼氏で‥
花音ちゃんの秘密を
初めて知った相手なのに‥
KIYOはシンを
家までSPに送らせた。
それこそ‥
拉致られてるみたいだった‥
「私‥ビックリしちゃった‥
この間見た時は‥
黒い瞳だったから‥
花音ちゃんと
同じ色だったのね‥」
「ふ~ん‥」
KIYOは‥まるで‥
それが何か‥?
と言う様な返事をした‥
「もっと‥色々聞くかと
思ったのに‥良かったの‥?」
KIYOはシンの事を
殆ど聞く事は無かった。
家の事情や‥
シン自身の事も‥
一切聞かなかった。
「ん~?
聞いた所で何になる‥?
家の事情も‥
アイツの目の色が青いのも‥
別にアイツの意思じゃ
ね~だろ?
そんなモン
アイツに聞いたって‥
アイツだって
知ったこっちゃね~だろ‥」
確かに‥
シンがど~こ~
出来る事じゃ無い。
それはまるで‥
花音ちゃんの事の様に思えた。
「KIYO‥KIYOは‥
イイお兄ちゃんだね‥」
「真理‥お前は‥
イイ旦那様って言え‥」
「まだ旦那様じゃないもん♪
イイ婚約者でしょ?」
「婚約者は終わりだっ‥
籍入れるぞ。」
KIYOは私の頭の上で
サラっと言った‥
「ハ‥?いつ‥?」
私はKIYOの腕の中で
顔を上げた‥
「明日。」
???
「ハア~~~っ!!?
聞いてないしっ!
そんな急にっ‥」
「ハア~~~っ!!?
急じゃね~だろっ!?
何の為の婚約なんだよっ!?
真理‥まさかっ‥
ドタキャンとか無しだぞっ!!」
「ドタキャンって‥
婚約ドタキャンって‥
普通無いでしょ?」
「真理‥結婚式ドタキャン
されたじゃね~か‥」
グッサ~っ!!
それ言うか‥?
あれはドタキャンじゃなくて
最中に逃げられたんだよっ!!
ドタキャンの方が
マシだっつーんだよっ!!
「入れるのっ?
入れないのっ?どっちっ?」
KIYOは‥私の顎をグイッと
持ち上げて言った‥
「入れます‥。」
「始めからそ~言えっ‥
バカ真理っ‥」
バカ‥ゆわれた‥
でも‥
KIYOのキスは‥
とても優しかった‥
私は明日‥
KIYOの妻になる。
KIYOと同じ‥
都築と言う名になる。
「真理‥入れるぞ‥」
そっちもかいっ!!
私とKIYOは‥
ひとつになった‥
明日からは‥
戸籍上でも‥
ひとつになる。
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