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パーティー会場‥
って‥家じゃん。
私達は‥
パーティー会場と言う名の
自宅マンションに帰って来た‥
しかし‥
エレベーターを降りると‥
花道の様に‥
みんなが
“おめでとー♪”
と‥出迎えてくれた。
いつの間に‥
私が家を出た時は‥
人影さえ無かったのに‥
私とKIYOは
バージンロードを歩く様に
腕を組んで
玄関に入った。
「お兄ちゃん♪真理リン♪
おめでとーっ♪」
花音ちゃんは‥
フリフリのドレスを着て
私にブーケを渡してくれた。
「ありがと~っ♪
花音♪可愛い~っ♪」
お兄ちゃんは花音ちゃんを
抱きしめてスリスリした‥
あの‥
私が主役なんじゃ‥
「真理ぃ~っ!!」
「清春っ♪」
清春はビシッと
お子様スーツを着て
バタバタと走って来た‥
「かっこい~ね~♪
よく似合ってるよ‥
また‥大きくなった?」
清春は私に抱きついて‥
「真理も大きくなった?」
と‥私の胸に
顔をうずめて言った‥
可愛い‥。
「オリャァァァ~っ!!!!!
俺の奥さんに
何してくれとんじゃ~っ!!
このクソガキがぁ~っ!!」
清春は首根っこを掴まれ
引き剥がされた‥
「真理ぃ~!
KIYOと別れて
俺と一緒になろ~っ!!」
「まだゆ~かぁ~っ!?
この口かぁ~!
布団針で縫い付けるぞっ!!」
ジタバタもがく清春‥
かわい過ぎるっ‥
それにしても‥
大人気ない旦那様だ。
「ガキの喧嘩はほっといて‥
支度するわよっ!」
「哲子さん‥」
私は哲子さんの男の力で
空いてる部屋に
引きずり込まれ‥
あっという間に‥
ドレスに
着替えさせられていた‥
もう‥哲子さんの前で
着替える事に
抵抗は無くなっていた。
「花嫁なんだから
純白。と思ったんだけど‥
KIYOが純白は本番まで
取っとくって言って‥
ど~してもこのドレスって
きかないモンだから‥」
このドレス‥
真っ赤なドレス‥
それはKIYOが‥
ロスで買ってくれた
ドレスだった‥
私達が‥
初めて結ばれた夜の‥
真っ赤なドレス‥
あれから‥
一度もこのドレスを
着た事が無かった‥
「私も‥このドレスが‥
今日の日には
ピッタリだと思う。
KIYOが腰抜かすくらい
綺麗にして♪」
「任せなさいっ♪」
哲子さんは
仕事モード全開で
私を綺麗にしてくれた‥
KIYOが腰を抜かすかは‥
解らないけど‥
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