都築真理です‥

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宴は‥ 日付が変わってもなお続いた。 清春がギターを演奏しながら 清春オンステージを してくれたり‥ 花音ちゃんが マジックを披露してくれたり‥ 社長の漫談‥ メンバー3人の漫才‥ 野田さんのKIYOのモノマネ‥ それはそれは‥ 腹がよじれる程笑った。 子ども達と母さんは 花音ちゃんの部屋で みんなで眠った。 大人達は‥ 帰る人もいれば 飲み続ける者‥ 喋り続ける者‥ 即席セッションで 演奏し続ける者‥ ぶっ倒れて眠る者‥ それぞれが 好き放題やっていた‥ 「真理‥疲れたろ? そろそろ寝るか?」 確かに‥ 疲れたかも‥ 結構飲んだし‥ 最近めっきり お酒が弱くなった気がする‥ 「注~目~っ!!」 KIYOは人差し指を空に向け 大声で言った‥ みんなはKIYOに注目した‥ 「今日はみんなアリガトー‥ これから俺達 新婚初夜だから‥ イッテ来るから‥ お前ら適当にやっとけ‥ さらばじゃ‥!!!!!」 ハア~っ!!? んな事‥言うかぁ~っ!!? イッテ来る。とか‥ 言うかぁ~っ!!? 私はKIYOに ヒョイと抱きかかえられ‥ みんなのひやかしの中 リビングを後にした‥ KIYOは寝室に入るなり 私を下ろし 私のうなじにキスをした‥ ロスの夜の様に‥ 「真理‥綺麗‥ あの時より‥ずっと綺麗‥」 私は‥あの夜の様に‥ 全身が熱くなった‥ 「ずっと‥我慢してた‥ も~無理っ‥」 KIYOは私の顎を グイッと上げて唇を重ねた‥ KIYOに顎を掴まれると‥ 私は 急所を押された動物の様に‥ 抵抗出来なくなる。 そして‥ あの日の様に‥ 私達はお互いを求め合った。 あの日‥ 私のカラダに‥細胞全てに 刻まれたKIYOの跡は‥ 今もなお私のカラダに‥ 細胞全てに刻み込まれている。 だから‥ 今もなお‥ 私はKIYOを求めてしまう。 そしてKIYOは‥ あの日の様に‥ 私のカラダに いっぱいシルシをつけた‥ “都築真理”と‥ ハンコを 捺されてるみたいだった‥ 「真理‥ 101匹ワンコみたい‥」 KIYOは自分でつけといて 子供の様に笑った‥ 私は‥ ダルメシアンか‥ って言うくらい ハンコを捺されていた。 「ワン‥」 鳴いてみた‥ 「ん。も~一回かっ? 任せろっ!」 そ~で無くて‥ ワンモアじゃ無くて‥ だけど‥ 顎を掴まれたから‥ 私は‥ 抵抗出来なかった‥ もしかして‥ 私の急所‥知ってる‥?
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