都築真理です‥

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お昼前に目が覚めた‥ KIYOはスースーと 眠っている様に見えたが‥ 私がベッドから すり抜け様とすると‥ 腕を掴まれた。 「KIYO‥時間‥ 大丈夫なの‥?」 「今日は‥オフ‥」 「丸々1日‥?」 「ん~‥」 久しぶりの丸々1日のオフ‥ 「真理‥二人っきりで‥ デートするか‥?」 KIYOは私を完全に ベッドへ戻して言った。 KIYOとデートなんて‥ いつぶり‥? どこに行くにも 誰かと一緒‥ 二人っきりでデートなんて‥ 夢みたい‥ 「真理‥行きたいトコある?」 「あるっ♪」 「どこ‥?」 KIYOがセクシー過ぎる顔で 私を覗き込む‥ 「KIYOのお父さんとお母さんのお墓参りっ♪」 「‥‥‥‥。」 KIYOはパフッと 枕に顔をうずめてしまった。 「入籍後初めてのデートが 墓参りって‥」 「だって‥‥」 昨日‥母さんの 世界一幸せな笑顔を見て‥ ずっと思っていた。 KIYOのお父さんとお母さんに‥ 報告に行かなくちゃ。って‥ 「真理‥アリガト‥ 墓参り。行こ。」 KIYOは私の頬を撫でながら 言った‥ 私とKIYOは 久しぶりのデートに 胸を弾ませ家を出た‥ まだ‥ 眠っている人もいたが‥ 母さんが “任せなさいっ!” と‥言ってくれたので‥ お客様のホスト役は 母さんに任せて 私は KIYOの運転する車に乗った。 KIYOが運転する事は 滅多に無い。 それだけに 私はKIYOの運転する車の 助手席が好きだった。 普通~の カップルの様な気がして‥ あ‥もう‥ 普通~の夫婦か‥ 照れる‥ そんな気分も束の間‥ “KIYOさ~んっ!! おめでとー御座いますっ!! 一言お願いしますっ!!” 駐車場を出ると‥ 凄いフラッシュの嵐‥ 凄い報道陣の数‥ ど~なってんのっ‥!? 私は若干パニック状態で‥ KIYOは自分のかぶっていた 帽子と‥ いかついサングラスを 私に装着した‥ 「ど~なってんのっ!!? 何でバレてんのっ!!?」 やっと心の声が出た‥ 「バレたんで無くてぇ‥ 報告だ‥。 こいつら‥何匹か ひいてイイ?」 「イカン!イカンっ!! ひいたらイカンっ!!」 KIYOはそ~言いながら 本当に何匹か ひく勢いで アクセルを踏み込み マンションを後にした‥ 報告って‥ いつの間に‥!? 私には‥ 身に覚えが無かった。
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