血縁‥

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電撃入籍から もうすぐ一週間が 経とうとしていた‥ やはり‥ 私達夫婦は 未だ世間を騒がせていた。 「真理リン♪ 今日はシンと ご飯食べてくるからねっ♪」 「うん‥わかった。 お兄ちゃんが お泊まりだからって 門限破っちゃダメよ♪」 KIYOは‥ 仕事で今朝から 地方に一泊の予定‥ 車のCM撮影らしい‥ もちろん‥ KIYOは今朝から お兄ちゃんと言うか‥ ギャング全開だった‥ 「聞いてんのかっ!!? 起きろっ!!ボケっ!!」 朝の5時から シンに電話をしていた‥ 「俺がお泊まりだからって‥ 羽伸ばすんじゃね~ぞっ!! お前の羽、全部 ムシリ取ってやるからなっ!! 二度と飛べない様に してやるからなっ!! 羽目なんか外したら‥ お前の関節‥ 全部外してやるからなっ!! プランプランに してやるからなっ!!」 怖~~‥ プランプランって‥ ヤダわ~‥ 「聞いてんのかっ!!」 そりゃ‥ 朝の5時前に聞きたく無い。 寝覚めが悪いにも程がある。 散々‥ シンに言いたい事を言って‥ KIYOは家を出た‥ 眠っている花音ちゃんの おでこにキスをして‥ 「大丈夫♪ちゃんと 門限までに帰るからね♪ 行って来ま~~すっ♪」 「あ‥花音ちゃんっ!! カバンっ!!」 「あ‥忘れてた‥」 カバンを持たず 手ぶらで 学校に行こうとするか‥? 私は ニヘっと笑う花音ちゃんを 送り出した。 ふぁぁぁ~~‥ 眠い‥ 今日はKIYOが 朝早かったから‥ と‥言う事にして‥ ちょっと眠っちゃお~っと‥ 私はソファに横になり ジンベイ親方を枕にして 一眠りする事にした‥ そして‥ 夢を見た‥ 私とKIYOの 未来のお家‥ 両親のお墓に 白いバラを供える女性‥ 30代後半から‥ 40代前半の女性‥ その人が‥ お墓に向かって言った‥ “お許し下さい‥ 我が子を‥捨てた私を‥ どうか‥ お許し下さい‥” その女性は‥ 確かにそう言った‥ 白いバラの正体は‥ この人なんだろうか‥ これは‥夢だけど‥ 私には‥ ただの夢だとは‥ 思えなかった。 白バラの人は‥ “我が子を捨てた‥” と‥言った‥。 お父さんの‥ 再婚相手‥ KIYOとお父さんの仲を 引き裂き‥ 家庭を崩壊させ‥ KIYOの罪の相手‥ 花音ちゃんの母親‥? それとも‥ KIYOの‥母親‥? 私はまた‥ 得体の知れない胸騒ぎに のみ込まれた‥ ただの夢で‥ あって欲しい‥ そう願いながら 強く目を閉じた‥
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