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「アラタおかえりー。
花音ちゃん~っ♪
‥って‥
母ちゃんっ!!!!?」
奈由美の俺と満島に対する
温度差は相変わらずだが‥
さすがの奈由美も
俺の背中に乗っかった人物にはド肝を抜いた様だ‥
「奈由美‥ゴメンナサイ‥」
「泣いて許されるとでも
思ってんのか‥」
俺の心の声はだだ漏れだった。
「ちょっとっ!!アラタっ!!
ど~ゆ~事っ!!?」
「俺に聞くなよっ!!
聞くならこの女に聞けっ!!
俺は別に
何も聞きたかねーけどなっ!!」
「拾ったの‥。
私がカートぶつけちゃって‥
おば様が転がってて‥
拾って来たの‥。」
「満島‥‥」
満島はまた‥
ニヘっと笑って‥
奈由美に言った。
「花音ちゃん‥‥
ゴメンね‥アリガトー。
花音ちゃん‥
少しの間‥
アラタと部屋で
ゆっくりしてて‥
コイツの部屋‥
クチャイかもだけど‥
ちょっとだけ
我慢してくれる?」
奈由美も‥
満島の笑顔の魔法に
かかったのか‥
笑いながら言った‥
「うんっ♪イイよ~。
私は一人でも平気だよ♪
鬼平親分観てるからっ♪」
満島は‥
俺も一緒に話し合えと
言いたいのだろうか‥
「俺も鬼平親分観るよ‥
何も聞きたくないし‥
聞いても無駄だ‥」
俺はとっとと
満島と俺の二人分の飲み物と
スナック菓子を持って
クチャくは無い‥と思う
自分の部屋に入った。
満島は奈由美と女に
ペコっと頭を下げて
パタパタとついて来た。
ハァァァ‥‥
部屋の扉を閉めた瞬間
長いため息が出た‥
「満島‥ホント‥ゴメン‥。」
「何で~?
シンは何も悪く無いよ~
私がカート
ぶつけちゃったから‥」
満島はベッドに座って
足をプラプラさせた‥
「満島は悪く無いよ‥!
でも‥まさか‥
その相手が
母ちゃんだったなんて‥」
ホント‥ミラクルだ。
「え~~っ!!
シンのお母ちゃんなの~っ!?」
えぇぇぇぇ~っ!!?
ソコ~っ!!?
奈由美が‥
“母ちゃんっ!!?”って‥
言ったよ~?
めっちゃデッカイ声で
言ったよ~?
「そっかぁ‥
シンのお母ちゃんを
拾ったんだぁ~‥
スゴ~いっ!!
ミラクル~っ♪」
ホント‥ミラクルだよ‥
満島が‥。
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