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「それでねっ♪
お母ちゃんとお姉ちゃんと
シンとみんなで
お寿司食べたんだよっ♪
私がアナゴ大好きって
言ったらね
みんなアナゴくれたの♪
だからアナゴ4匹食べたよ♪」
アナゴ4匹は‥
無理だろ‥
アレで1匹なら
アナゴどんだけ小さいんだよ‥
翌日‥
花音ちゃんは
KIYOが帰って来て‥
楽しそうに私達に
シン一族の話をしてくれた‥
「お母ちゃんに
イジメられなかったか?」
相変わらず‥
KIYOは心配症だ‥
「シンのお母ちゃんは
すごく優しいよ♪
今度ね‥みんなで
トマト鍋するの♪」
「トマト鍋‥‥
真理っ!!
明日はトマト鍋だっ!!
ウチだって!トマト鍋だっ!」
何なんだか‥
その対抗心は‥
「花音♪明日は我が家も
トマト鍋だよ~~♪
だから‥しばらく
トマト鍋はいらないねぇ~♪
見るのもイヤになるくらい
食べよ~ねぇ~♪」
何なんだか‥
その些細な抵抗は‥
「私‥お鍋大好きだから‥
毎日お鍋食べれるよっ♪
残念だったね。お兄ちゃん♪」
花音ちゃんの方が
上手(うわて)だ‥
「残念ゆわれた‥‥
花音に‥残念ゆわれた‥」
まだまだ花音ちゃんには
討たれ弱いKIYOは
ガックリ肩を落としていた‥
♪♪♪♪♪♪♪
「KIYO‥電話‥鳴ってるよ」
KIYOはまだ‥
立ち直っていない‥
ったく‥
可愛い妹の事になると
コレだもんなぁ~‥
私はKIYOの携帯を取り
表示を見ると‥
社長からだった‥
KIYOに言ったら‥
“オッサン~!?
ほっとけっ!!
俺は今それ所じゃ
ね~んだよっ!!”
と‥電話を切るに決まってる。
社長から電話なんて‥
何かあるに違い無いのに‥
「お久しぶりです。社長。
真理です。」
“あ‥真理ちゃん?
と‥言う事は‥
アイツまた
暴れてるか凹んでる?”
社長はよくご存知だ‥
「凹んでます。
花音ちゃんに
メッタ討ちにされてます‥」
“あ~そ~‥そりゃぁ‥
タイミング悪いな‥”
「何か‥ありました‥?」
“ん~‥
花音の‥身内が現れた‥”
エッ‥‥
花音ちゃんの‥身内って‥
私は‥
息を飲んだまま‥
吐く事を忘れてしまった‥
“とりあえず‥
今から二人で出れる?”
「あ‥っ。ハイ‥。」
いつの間にか‥
仲直りして‥
二人ではしゃぐ
KIYOと花音ちゃんを見て‥
私は‥
軽く目眩がした。
何で‥
このままじゃ‥
いけないの‥?
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