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「真理‥
花音に話すのは‥
もう少し後だ。
それまでは‥
黙ってて欲しい。」
KIYOが‥
そう言って数日が過ぎた。
全面戦争‥
大先生相手に
喧嘩でもするんだろうか‥?
KIYOなら‥あり得る。
しかし‥
今のKIYOなら‥
大丈夫。
そう思えた。
それに‥
KIYOの調教師‥
社長もついている。
今日は‥
柳沢家へ行く日だった。
「真理‥ちゃんと薬飲んで
寝とけよ‥
やっぱヒゲのオッサン
呼ぶか‥?」
「イイ~イイ~!
微熱だし‥寝てたら治るよ‥」
私は‥
微熱があり
カラダがだるいので‥
お留守番。
KIYOは‥
珍しく‥
細身の黒いスーツを着ていた。
全面戦争だからね‥
格好も大事だよね‥
でも‥
本物のギャングみたい‥
格好イイなぁ~‥
「真理‥顔赤いぞ‥?
やっぱヒゲのオッサン‥」
「イイ~!イイ~!」
違う違う。
見とれてた♪なんて‥
恥ずかしくて言えない。
“ボス~~
時間です~~”
SPの呼ぶ声がした。
「KIYO‥行ってらっしゃい。」
「ん‥。行って来る。」
KIYOは私のおでこに
キスをして‥
颯爽と出て行った。
しかし‥
格好イイなぁ‥
私の旦那様‥
ダメだ‥
本当に熱出そう‥
でも‥
SP連れて行くんだ‥
本物のギャングじゃん。
柳沢夫妻が
どんな顔するか
見てみたかった気がする‥
とりあえず‥
寝よう。
私は‥
また‥夢を見た。
“アリガトー‥
アリガトー‥
アリガトー‥”
花音ちゃんの母親が‥
白いバラに向かって‥
アリガトーと言う夢を‥
きっと‥
大丈夫。
この全面戦争は‥
KIYOの勝利だ。
私は‥
そう確信した。
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