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今度、確かめてみよう。ボクは心の中でそう決意すると、金庫を後にした。
5
また、夢を見た。その中でボクは、見知らぬ人達に囲まれていた。いや、見知った顔が一つだけある。ボクがボールペンを刺したあの少女が、その中に混ざっていた。後の二人の大人は、見知らぬ顔である。
その中でボクたちは、『食べ物』を食べていた。二人の大人は怒っているような顔をしながら黙々と食べていて、残りの少女は、楽しげにボクに言葉をかけていた。
それを遮ったのは、二人の大人のうちの一人だった。うるさい。その人は、そう言った。あんたらの声を聞いてると、イライラしてくるのよ。だから、黙って。それを聞くと少女はシュンとして、何も喋らなくなってしまった。なんでそんなことを言うの? ボクの心の中には、そんな疑問が浮かびあがっていた。楽しい話をしていたのに。二人の大人のうちのもう一人がぎろりとボクを睨んだ。うむを言わさぬ、そんな威圧感が漂っていた。
そこでボクは目が覚めた。夜中。恐らく、夜の一時くらいだ。
明るい。ボクは、ぼやける視界のなかでそう思った。居間の方に明かりがついている。ドアの隙間から覗く光を見て、ボクはそうだとわかった。
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