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「…?(慣れてない足で歩いたからかな…痛い…)」
「どうした?レヴェ」
『足が 痛くて』
「足、見せてください」
レヴェのズボンを幕仕上げると
「まぁ…!アザになってますわ!」
「それは大変だ…!冷やすものあっただろう、レーチェ持って来てくれ」
「わかりましたわ!」
言われたものを取りに行ったレーチェ王女
その場に座らせた
「…今も痛いか?」
(少し…痛くなくなった…)
「レヴェ…」
「…?」
「…」
急に手を握る
(キッフェ王子…?)
レヴェの指先を舐めた
「…!?」
「…」
ガリッと指先を噛まれる
「…!」
ビクンッと体が跳ねる
(えっ…?えっ…?何してるの…?キッフェ王子…!やめてよ…!嫌だよ…!嫌!離して!)
パシンッとはたく様に手を振り払う
(嫌だ!)
立ち上がり走ろうとすると痛みが襲い激しい音を立てたおれてしまう
「レヴェ…!」
(嫌だ!来ないで!)
すぐに立ち上がり壁に寄りかかりながら部屋へと行くレヴェ
「…レヴェ…」
「持って来まし…あら?」
キョロキョロ見渡す
「レヴェさんは…?」
「…」
ガタッ… ガタンッ…
扉の前に大きめの物を置き、ベッドに隠れる様に入った
(怖い、怖い怖い怖い…!僕の考えていた人間の性格じゃない!)
(姉さん…)
―何されるかがわからないのに行くだなんて無謀しかないわ!―
(姉さんの言った事…正しかったのかな…)
(キッフェ王子を見ているとわからなくなる…)
(あれが人間の本性?)
(ただの偶然?)
(分からない、分からないよ)
(助けて…助けてよ…)
(わがままなんて言わないから)
(誰でもいいから…)
『お前さんにはまだまだ早過ぎた様だな』
あまり聞き慣れていない声、でも最近聞いた事がある声、窓から聞こえた声に起き上がり窓を開ける
『よぉ、お前さん』
(エチューゼ!なんで…!)
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