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ガチャッ
キッフェ王子達とは別の部屋に入った
「ここならいいかの」
エチューゼは扉の外に誰かいないかキョロキョロ見渡し、いないことを確認したら扉を閉めた
「さてレヴェ、妾がなぜここにいるか知りたいんだろ?」
(うん…ていうかこの声聞こえてるの?)
「あぁ、妾は聞こえる。薬を作ったからな」
(薬ねぇ…人間になる薬以外も作っていたんだね)
「何言っている、逆だ!普段は人間になる薬なんて作らぬ!」
(へぇ…)
「お前さん、そんな気抜けた感じで過ごしていると何もせずに死んでしまうぞ?」
(えっ…?何で…?)
「薬とて永遠に効果があるものではない…レヴェ、お前さんはいずれいつ、どこで、何をしていようとも薬の期限は止まらない、最悪、明日、いやこの後薬の効果がきれて死ぬかもしれん」
(えっ…やだ…!死にたくない…!でも…キスなんて…やだよ…)
「我慢するか、死ぬしかないのだ」
「…!(でも…僕……キッフェ王子…)」
「…考えるだけ無駄だ…今考えていることだけやれば良い」
(…そう言えばエチューゼは結婚するとか言っていたけどするの?)
「…するわけなかろう、あんな気持ち悪い王子なんぞ誰が見惚れるか」
(気持ち悪いって…)
苦笑するレヴェ
「そろそろ戻るか」
(…そうだね)
エチューゼの後ろをついて行くレヴェ
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