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「キッフェ王子!」
「レーチェ!レヴェもどうした!?」
「それがよくわからないんです!突然特定のものが見えなくなったり、水らしきものを吐き出したりレヴェさん病気なんじゃ…!」
「今、なんて言った?」
「エチューゼさん…突然特定のものが見えなくなったり、水らしきものを吐き出したり…」
「妾が面倒見る、レーチェもキッフェも心配しなくても大丈夫だ」
「分かりました…」
「…レヴェ、行くぞ(目が虚ろになってる…危ないかもな…)」
「まだ生きてるか…?」
(…)
「水飲め、少しは楽になるはずだ」
「っ…んは…」
水を飲むレヴェ
「どうだ、レヴェ」
(ん…少し楽になった…)
「一体どうした」
(わからない…文字が見えなくなって…人の顔が見えなくなった…)
「妾の顔は…」
(今も見えない…)
「…やはり…老いぼれが作る薬は効果が切れやすいな…」
(えっ…!どう言うこと…?)
「見えないと思うが妾はこう見えてとても老いぼれの老婆、良くて2、3年ぐらいの命かの」
(そんな…)
「今のお前さんを見て…たぶん…悪くて明日、良くても明後日までしか薬は持たんだろう…」
(…どうして…どうしてそんなことを言わなかったの!?)
「…」
(ねぇ!エチューゼ!)
「…あんなに明るく人間になりたい何ぞ言う奴はたいそう初めてだ」
(どう言うこと…?)
「大概は死を覚悟するものばかりで暗いがレヴェのように本当に明るい奴はレヴェ、お前さんが始めてだ」
(…)
「レヴェ、お前さんもお前さんだ…死を覚悟する準備もした方がいいだろう」
(…わかった…なるべく…したくないけど…)
「さて、戻るかの、心配させてしまうからの」
(うん)
二人の元へ帰るレヴェとエチューゼ
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