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「レヴェ…!大丈夫か?」
(大丈夫…)
頷くレヴェ
「だったらいいが…」
「定期的に水でもやれば大体は大丈夫だろう」
「あぁ、分かった…」
(どうしたんだろ…声がなんだかもの寂しそう…)
「…はぁ…」
(…)
「レヴェ、もう寝た方がいいだろう…喋れないことでのストレスかもしれないからな」
(…)
ゆっくり頷く
「レーチェ、連れて行ってやれ」
「はいですわ」
レーチェの後を着いて行く
「大丈夫ですか?」
「何なんだったんでしょうね?本当にストレスなんでしょうか…」
「本当は体に何か異変があるのでは…」
「…!」
驚き、思いっきり首を横に振る
「何もないのですか?なら…いいんですが…」
(危ない…ばれたら逆に心配されちゃうよ…)
「着きましたわ、一人でできますか?」
頷くレヴェ
(寝れるよ、それぐらいは出来るよ)
「では、おやすみなさいませ」
戻って行くレーチェ王女
(…レーチェ王女…)
自分の部屋にはいった
(なんか気分良くない…っていうかなんというか…寝たくない…と言うか…"明日になって欲しくない”って言うのかな…)
(生きていけるかわからない状態なのに…寝てはいられないよ…)
(一回出て…)
扉を押すがビクともしないガチャガチャと音がなるだけで開かなかった
(あれ…?鍵かけられたかな…)
何としてでも開けようとすると
「開けるでない、馬鹿者」
扉の奥から聞き覚えのある声、エチューゼの声が聞こえた
(エチューゼ!)
「寝ろと言ったろうに…お前さんは…言うことも聞けない奴だったかの?」
(そんな…寝ていられないよ…!)
「そんなことで怖がるんじゃないよ!まだ明日死ぬと決まった訳じゃないだろう!」
(そうだけど…エチューゼだって良くてたった数年の命だよ!それと同じようなものだよ!)
「悔いが残らないぐらい楽しめば良い!それで死んでしまっても妾は悔いはない!」
「…もう今日は寝ろ…気分を直せ…分かったな?」
(…分かった…)
渋々ベッドに戻るレヴェ
(…エチューゼはわかってくれると思ったのに…)
考えるのをやめて目を瞑っているとだんだん寝に入っていった
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