人魚姫

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(…んっ…眩し…) 体を起こし、目をこすりながら周りを見る (…起きたんだ…じゃああれ何だったんだろ夢の中で起きたのかな…?変な感覚…) ベッドから降りようとすると 両足が力なく崩れ倒れた (えっ…?足が…力が入らない…なんで?!) 立ち上がろうとするものの足には全く力が入らずうつ伏せの状態のまま動けなかった (誰か…!) 周りにあるものを扉に向けて投げつける (誰か気がついて…!) ガタン ガタッ…ゴッ 「…?なんの音だ…レヴェのいる部屋からか…?」 レヴェの部屋の扉を叩く 「レヴェ?どうしたんだ?」 (…!キッフェ王子!) 匍匐前進の様に自力で扉の前まで行き返事をするように扉を叩く トントン…トン… 「レヴェ…?」 (キッフェ王子…!) 「開けるぞ?」 ガチャ ガチャ 「…!レヴェ!」 「どうしたんだ!一体!」 (…立てないよ…) 「立てるか?」 首を横に振るレヴェ 「立てないか…待ってろレヴェ」 レヴェを抱きかかえ皆がいる広場へ掛けて行った 「レーチェ!」 「キッフェ王子!どうしたんですか!?」 「車椅子を用意してくれ!」 「えっ、あっ、はい!」 車椅子を取りに行くレーチェ 「どうしたんだ、慌てて」 「あぁ、レヴェの足が動かなくなったらしい…」
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