人魚姫

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レヴェが人魚の楽園の入口付近に近寄ると 「行かせないわよ!」 「うわぁ!」 入口に隠れていたプチェがレヴェを押さえつけた 「レヴェ、諦めなさい」 「っ…嫌だ!」 「なぜ…そんなに外を見たがるのですか…?」 「外…人間の暮らしに僕は興味があるからだよ!」 「だから!何されるかがわからないのに行くだなんて無謀しかないわ!」 ーさっきからギャアギャアとうるさい輩だな…ー レヴェたちとは違う声が聞こえた 違う声が聞こえた途端 「…!きゃあ!」 「きゃあ!」 プチェとフィアに渦が起こり二人を人魚の楽園内へ飛ばして行った 「…?どういうこと…?」 レヴェが呆気に取られていると 「なんだい?折角離してやったのに、あんたも人魚の楽園に戻りたいのかい?」 後ろから声が聞こえ振り向くと 「…!誰!?」 大きな三つ編み、真っ白いマントとは違う真っ黒い尾ビレ 「えっ…?魔女…?」 (噂で聞いたことがあるけど…本当にいたんだ…!) 「ほぅ…妾のことを知る輩もいるものだな…まぁいい…妾はエチューゼ、お前さんが言った通りの魔女さ」 「エチューゼ…できるんだったら…」 「人間の姿になりたいのかい?」 レヴェの言葉を言うかの様に口を挟んだ 「えっ…!」 「なんだい?それとも姉たちから離れる対策が欲しいって?」 「っ…違うよ…!人間の姿になりたいよ!」 「…どうしてもかい?」 「うん、どうしても」 しばらくの沈黙が続く 「…仕方が無いのぅ、人間にさせてやっても良い」
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