人魚姫

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「本当!?」 「だが、その代わりの条件がある」 「条件…?」 「あぁ、簡単なことだ」 「何?まさか性別が変わるとかじゃないよね…」 「なわけ無かろうが!戯け者!声だ!足を作ってやる代わりにお前さんの声を貰うのだ」 「なんだぁ…性別が変わるのかと思った…」 「そんなことしないと言っただろう!バカ者!」 「そんなに怒らないでよ…」 「…まぁいい、こっちに来い、薬をくれてやる」 「うん」 言われるがままにエチューゼの後を追いかける レヴェは薄暗い洞窟内にいた 「エチューゼ…?」 「なんだ?」 「薬、まだ?」 「少しぐらい待つことが出来ぬのか!」 「えー…だって、人間になれるんだよ!僕、ワクワクしちゃって!」 「…人間の生活はそんな楽しいことばかりではないぞ?」 「なんでそんなことが言えるの?」 「…それは秘密だ、ほれ、薬」 薬を渡される 「へー…これが人間になれる薬…」 薬をマジマジと見る 「見ているだけでは薬は効果を出さぬ、飲みたければ飲め」 「うん」 薬の蓋を取ろうとすると 「飲んだら直ぐ意識はなくなって人間の世界に行くはずだよ、あと、声が出せないのを忘れるなよ?」 「うん!わかってるよ!」 キュポンと蓋を抜き一気に飲むレヴェ 突然、意識を失った
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