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城内…
着替えるべく王子と衣装を選んでいた
「下着はそれでいいだろう、全く裸でいるとは…」
(仕方ないじゃん…人魚は服なんて着ないし…)
レヴェは頬を膨らませ軽く拗ねていた
「漂流でもしたか…?或いは人魚か?」
「!」
最後の言葉に驚く
「…な訳無いか…人魚なんて伝説だしな」
(…キッフェ王子は勘でも鋭いのかな…ある意味怖い…)
「これでいいだろう、少し私のお古にはなるが」
キッフェ王子に着せられたのは今、キッフェ王子が着ているのよりは豪華さは減るが紫色のタキシード
(おぉ…これが本に書いてあった…偉い人が着るタキシード…)
タキシードを嬉しそうに見るレヴェ
「フフッ…嬉しいのか?」
何やら物足りなさそうな顔で見つめるキッフェ王子
「…?(どうしたんだろキッフェ王子…)」
フラフラになりながらもキッフェ王子に近寄ると
襟元を急に掴まれる
「!?(うわ!何か悪いこと言ったかな…?)」
「…好きだ」
「……!?(…えっ?何言ってるの!?その言葉は好きな女性に…レーチェ王女にいうはずじゃ…!)」
「言っていなかったな…私は他人には無い性癖があってな…女より…お前の様な清らかな男子が…好きなんだ…」
(それ性癖って言わない!ただの…ただの変態だよ!)
首を嫌がる様に振る
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