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ある空き部屋に着いた
「こっちですわ」
(わぁ…空き部屋なのにきれい…)
「ねぇ…レヴェさん…」
「…?」
「キッフェ王子…何かしませんでした?」
「…!」
首を横に振る
「本当ですか?」
「…」
ゆっくりだが頷いた
「なら良いのですが…」
(キッフェ王子…やっぱりあの性格…変だよ…)
「何もないのでしたら大丈夫ですわ、戻りましょう?」
頷くレヴェ
(どうしよう…僕、レーチェ王女に嘘ついちゃった…)
(キッフェ王子…なんであんな性格に…?)
キッフェ王子の元に帰って来たレヴェとレーチェ王女
「戻ってきたか」
「はい!戻りましたわレヴェさんにちゃんとお部屋を教えましたし、大丈夫ですわ!」
(まぁ…場所は覚えたかな…)
レーチェ王女に続く様に頷くレヴェ
「なら良かった、レヴェ」
「…?」
「何の者か聞いていないな、漂流者か?国のお偉い様か?ただの一般人か?」
「はいですわ」
レーチェ王女から紙とペンを渡された
(…どうしよう…!人魚なんて書くわけにもいかないし…!)
「どうした?」
(どうしよう…キッフェ王子も待ってる…!)
(うーん…)
『ごめんなさい 今は 言えない』
「言えない?何故だ」
『本当に 今は 言えません あとで教えますから』
「…仕方ないな…」
(ごめんなさい…キッフェ王子…)
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