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怒声…罵声…銃声……
音と言う音に恐怖して、僕は逃げ続けていた
右手にランプ 左手に“黒頭巾”を握り締め、夜の森を逃げていた
黒頭巾……
華奢な体の女の子
黒い髪と黒い目をした、忌み嫌われる女の子
可愛い幼い女の子
僕は彼女と逃げていた
後も先も考えないで走るのは、ある意味で清々しくもあった
黒頭巾……
君は今……どうしているだろう……
あの森で手を離したことを、僕は一生忘れない
暗い闇に消えた君を、僕は一生忘れない
ああ黒頭巾……
君は生きて世界に居ますか?
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