心理術

7 本来の要求を交わすには、小さな要求を聞いてやる

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　子供が、自転車🚲が欲しいと言って駄々を捏ねている時に、取り敢えず安い玩具の自転車🚲で誤魔化しておこうと言うのでは、子供に満足を与える事は出来ないだろう。
　自転車🚲が欲しいと言う子供の要求は、表を風を斬って走りたいと言う要求から来たものかも知れないからだ。
　玩具の自転車🚲では、外は走れない。
　そこで、心理学で言う“機能的類似性”のある、例えば、ローラースケートを買ってやればきっと子供は満足するだろう。

　同じ費用💴を掛けても、人間の深層心理をついた知恵を活用するのとしないとでは、相手に与える満足度はこれ程大きく違って来るのである。

　深層面接法の開発者と知られる、アメリカの心理学者ディヒターが、ドイツのオートバイメーカーに協力して、オートバイの売上を爆発的に伸ばした時の話だ。
　漸く車🚗が普及し始めた当時、そのオートバイメーカーは、「当社のオートバイは丈夫で長持ちします」と言う宣伝文句で売っていた。
　ところが、うなぎ登りの車🚗の人気を尻目に、オートバイの売れ行きは下がる一方だった。

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