72人が本棚に入れています
本棚に追加
_
ムシャクシャして帰ろうとする後藤さんに、「一生懸命怒ったから、火かき棒がこんなに曲がってしまった。悪いけど、真っ直ぐにしてんか」と松下さんが言った。
仕方なく、後藤さんは金づちで直し始めたが、打つ度に心❤が少しずつ落ち着いて来た。
漸く直し終えて持って行くと、松下さんは「綺麗やな、前より綺麗や、あんた器用やな」と、ニコニコ😃💕笑ったと言うのだ。
話はまだ続く。
激しく叱った後、叱った内容とは無関係な事で相手を褒める。
それだけでも見事だが、更に感心させられるのは、松下さんが、秘かに後藤夫人に電話☎を入れ、「今日は御主人が、少しムシャクシャして帰る筈だから、1本つけといてや」と言ったと言う話である。
激しい叱責に腹を立てて、一時は会社🏢を辞めようとさえ思った後藤さんも、この松下さんのやり方に、「この人の為なら」と決意した。
叱るべき所は叱り、その上で、叱責とお互いの信頼関係は別ものである事を分からせるにはどうするか。
松下さんの褒め言葉と笑顔😃が答えである。
叱った後に、意識的に間接情報🆕👂を相手の耳👂に入れる。
アフターケアをきちんとしておけば、どんなに激しく叱っても信頼感は失われない。
「さっきは△△君を随分叱ったけど、私は彼🎩の持ってる滞在能力に兼ねてから期待しているんだ」。
これで、十分。
_
最初のコメントを投稿しよう!