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9 相談しているフリをして心❤を開かせる
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「ちょっと御相談がありのですが…」と、持ち掛けられて、気分を害する人は先ず居ない。
相当、偏屈な人でない限り、優越感を擽られて、決して悪い気はしない。
況してや、相手が先輩や上司なら、日頃の立場が逆転したような気持ちになって、優越感は一層高まる。
勿論、同等の立場の人、それ以下の人でも、その心理状態に変わりはない。
だが、良い気持ちになってばかりは居られない。
と言うのも、ここに大きな落とし穴が待ち受けている事があるからだ。
例えば、貴方が同僚から、ある相談を受けたとする。
貴方は気軽に答え、彼🎩は我が意を得たりと、感謝の言葉を言う。
しかし、貴方の意を受けて行った彼🎩の行動が、取り返しのつかないミスを生んでしまったとすたらどうなるだろうか。
先ず、「そこまで事が大きくなるとは、知らなかった」では済まない。
もし、そう思っているとしたら、貴方はかなりの楽観主義者である。
感謝した筈の彼🎩が、貴方のアドバイスに従っただけだと主張したら、恐らく責任の大半は貴方の元にやって来るにちがいない。
相談を持ち掛けられて良い気になっていると、いつ足元を救われるかも知れないのである。
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