10 相手の心❤を一時的に“無防備にする”愚かさを装う手もある

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_  暫くその方言丸出しの主人と押し問答をしているうちに、私達は、予算💴は幾らか、何処に部屋を持ったか、勤務先🏢は何処か等々、要らぬ事迄無防備に喋っていた。  何となくこの人なら何でも頼める、誠実にやってくれると思い込み始め、一切合切任せてしまっていたのだった。  東北弁に近い独特のイントネーションが親しみ易さを感じさせ、私達の警戒心を取り除き、相手に全てを委ねさせる結果になってしまったのだろう。  何れの例も、自分の側を相手より上に感じさせず、寧ろ卑俗さ、凡庸ささえ感じさせる語り口や態度と、それを補う誠実さによって、相手に一種の優越感や親近感を持たせている。  その結果、相手は警戒心を解き、殆んど無防備になってその人を受け入れてしまう事が良くある。  一見、計算を感じさせない態度、愚かさやザックバランを装った態度こそ、実は相手の気持ち😃💡✨を掴む心理術として大きな効力を持っているのだ。 _
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