心理術

12 プライドの高い相手には、自尊心を擽るのが一番

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　私の知り合いのある会社🏢の管理職が、嘗て何度か自分の部下をやむを得ない事情で地方へ転勤させなければならなくなった。
　その時の説得のコツである。

　彼🎩は先ず、転勤先の地方の営業所の事をボロクソに詰った。
　そして、「このままでは、あの営業所は何れはダメ😢🆖⤵になってしまい、会社🏢の“お荷物”になってしまうだろう。今のうちに手を打たなければならない。しかし誰でも良いと言う訳にはいかない。それなりに実力があり、バイタリティのある者でないと、態々出向いてゆく意味がないんだ」と強調し、「いま、それをやれるのは君しか居ないんだよ」と結んだ。

　転勤を通告された相手は、最初は「都落ち」のイメージに捕らわれ、不満そうな表情を見せるが、彼🎩の話を聞いているうちに次第にやる気になって来て、最終的には瞳を輝かせながら赴任して行ったと言う。
　まだ１度も地方転勤等の人事異動で、トラブルを起こした事がないと言うのが彼🎩の自慢だが、相手の心理を巧みに利用した、見事な管理術と言えるだろう。

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