心理術

2 一割の修正部分を残して、提案に対する反発を押さえる

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　有能な経営者は、例えワンマン経営でも、社員達に独善的な感じを与えない。
　自動車🚗販売会社🏢を経営するある知人は、会社🏢に取って最も重要である「人事」を決定🆗する時、極めて巧妙なトリックを使って社員の心を掴んでいる。

　例えば、営業部の活性化を量るために組織改革を断行しようと計画すると、先ず部長、課長を呼びつける。
　そして、「営業部の戦力を拡張する為に、人材を補強したい。その為には他部署から優秀な社員を引っ張って来ても良い。君達が良いと思う社員をスカウトしろ」と、会社🏢の組織図を広げながら指示する。
　数日後、営業部長と課長達が何人かの候補者を選んで来るが、そのプランを見ても、彼🎩は決して注文をつけない。

　他の部署の人事も、これと大同小異である。
　ここまで「人事」を任せて良いのかと思われる人も居るかも知れない。
　しかし、ここが社員の狙いなのである。
　先ず第１に、社員の段階では、実力にあまり差はない。
　ハッキリ言えば誰でも同じで、要は如何に、上司が責任を持って鍛えるかに掛かっている。
　自分達で部下を選んだのだから、全責任を持って部下を鍛えなければならない。

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