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それから和美は毎晩博之にそれを求める様になった。
博之は和美の要求に誠実に答えた。
指先ひとつ動かせぬ博之は、和美に対する愛情の全てをその舌先に籠めた。
唾液が喉に溜まり辛い。
艶めかしい匂いが鼻孔を苦しめる。
舌を動かす筋肉は強張り顎が外れそうになる位に怠くなる。
しかしそれでも博之は諦めない。
見上げると和美の笑顔がある。
和美は満面の笑顔で博之を見下ろしている。
そうだ、俺はこいつのこの笑顔を愛している。
そうだ和美、もっとだ。
もっと喜んでくれ!
もっと笑顔になってくれ!
和美、和美、和美、
愛してるんだ
和美。
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