14人が本棚に入れています
本棚に追加
/248ページ
振り向いた蓮見の顔が思ったより近くて、一瞬ドキリとしてしまった。
「三輪ちゃんと仲良しなのは、吉成だけじゃないよ」
「…え?あ、うん。そうだよね……。」
そうだけど。
……え?
それと何の関係が?
「まぁ先刻のは知ってたって云うよりカマ掛けただけだけど」
"カマ掛けた"?
「…………ぇ?えぇッ!?」
えぇええぇえーッ!?
それって僕、自分から暴露しちゃったって事?
マ、マジですか。ヤラレタ。
「良かったね。おめでとう。」
「……………。」
駄目だ。すっかり蓮見のペースに惑わされてる。
そんな蓮見はと云うと、僕の背中をポンポンと叩いて、飄々とした素振りでギャル達の元へ行ってしまった。
蓮見には、一生勝てない気がする。
最初のコメントを投稿しよう!