hanker;032

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  あれ、何で今、引くの? 「まさかもうヤっちゃった?」 「はい!?」 「え?逆?ヤられちゃった?」 「ッ!!?!?」 は……!? ………。 …ッÅ☆$¢@◇£!!? 最早言葉が言葉にならない。 何を云い出すのかと思えば!! あぁ…。変な汗が出る。 「まじかよー、なにアッサリ喰われちゃってんのー?」 「ー―――~~~ッ隼人!!」 ―ドスッ!! 「うッ!?」 隼人の鳩尾(みぞおち)ど真ん中に拳を決めた。 恥ずかしさやら怒りやら、色んな感情がぐちゃぐちゃになって脳内を駆け巡っている。 その場に蹲(うずくま)る隼人を眺めながらハッと我に返ると、丁度、扉の向こうから三輪先生の声がした。 「おーい、吉成兄弟~ー」 「は、はい」 取敢ず開けると、先生が極上の微笑みを湛えながらそこに立っている。 「トーク丸聞こえだよ?キミタチ」 「えっ!?」 驚く僕の背後で、隼人がすっと立ち上がり、何故か僕に後ろから抱き付いて来た。 えぇっ!? 何してんの隼人!? いつものじゃれ合いとはちょっと違う?よね? 突然過ぎて、避けるのも抵抗するのも忘れた。 不測の事態に放心状態だ。 視線の先では、三輪先生が僕と同じ様な表情で、僕と同じ様に放心状態に陥っている。 「アンタ、人の弟勝手に喰ってんじゃねーよ」 ………あ? あぁ、そっか。そーゆー事か。 びっくりした。 どうやらこのハグ、三輪先生を威嚇する為の行動らしい。  
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