プロローグ

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「兄さん、遅い」 「朝会っていきなりそれかよ、朝の一言目はおはようございます、だろ?」 この茶髪ロングヘアのこいつは月下結花、結ぶ花と書いてゆうかだ。 俺の妹で、もちろんこいつも半人半妖だ。 「それは吸血鬼としてどうなのよ、兄さん」 「あくまで俺らは半妖だ。別に吸血鬼らしく振る舞う必要もねーし、振る舞いたくもないね。そもそも吸血鬼っぽく振る舞っちまったらバレるだろ。一般人は別として、裏社会とかに関わりがある人間にはよ。」 …などと、今の世の中での半妖の常識(俺の理論)を話してやると むぅ。と頬を膨らませながらご機嫌斜めの様子。 …………最近まではこのようにとても賑やかとは言えない生活が続いていたが…実は最近進展があった。 「おーい!結くーん、結花ちゃーん!遊びに来たよー!」 ………そう、半妖の理解者である
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