プロローグ

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で、居間に来た訳だが。 よく炊けた白米、白味噌汁、よく焼けた卵焼き、ちょうど良いぐらいにこんがりと焼けたソーセージ、そして焼き魚。 …うん、朝ごはんの定番だな…そして俺ら兄妹だけに唯一必要な調味料、人間の血で作成したワインのようなモノ………人間にはオススメ出来ないけどな。 とにかくそれだけの食材が並んでいた。よくあんな短時間で作り上げたもんだ。 「問題は味だよねー」 何を言い出すかこの陰陽少女は……まぁ食った事ないから仕方ねーか。 「味も抜群だぜ?お袋の味ってやつだな、お袋居ないけど」 自分で言ってて意味不明だ、お袋の味を知らないのにお袋の味ってなんだ?………まぁでも、そんな感じなんだよなぁ。 「ま、食べたらわかるよね」 「まぁ、そういうこったな」 「冷める前に食べるわよ」 それぞれがそれぞれの席に着き、手を合わせた、準備OKだな。よし 「「「いただきます。」」」 こうして食事が始まり、夕菜曰く評価はAらしい、最大はSらしい。 やれやれ、どこまでも我が儘な陰陽師だ。
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