オモテのジブンⅠ

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日本標準時間午前7時。 目覚まし機能付きの電波時計が、俺を起こそうとベルを事務的に鳴らしている。 俺は反射的にゆっくりと手を伸ばし、重力の力に身をまかせ、目覚まし時計のタイマー停止スイッチを押し、そのくだらないルーチンワークに終止符を打った。 今日の目覚めはあまり良いものではなかった。 身体がダルい。 軽く吐き気がする。 まぁ、それは昨晩飲んだ薬の副作用の許容範囲内レベル。 いつものことだ。 さほど気にはならなかった。 だが、目覚めの悪さはいつも以上だ。 原因は分かっている。 アノ夢のせいだ。 最近見ていなかったからその分ダメージが大きい。 「スゥ………………フゥ……………」 深呼吸をし、ゆっくり身体を起こし、枕元に置いてあるピルケースから決められた複数の薬を取り出し、口に含み、冷蔵庫の中にあるミネラルウォーターと共に胃の中に流し込んだ。 もう一度深呼吸し、気持ちを切り替える。 そして、いつもの通り、学校へ行く準備を開始した。
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