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「がびぃぃぃん!」
ガクッと順也は膝をついた。
「古っ!」
思わず琢磨は修のリアクションに反応してしまった。
「なんだってぇぇ!」
順也は先程の薄先生と変わらないくらい大きな声をだした。
「……やかましいです」
キーンキーンとなる耳を押さえながら琢磨は言う。
「どうしたの?」
意味がわからず綺麗田先生はきょとんとしている。
「いや、先輩達綺麗田先生のファンだったからショック受けてるんですよ。
ダイレクトに」
頭をかきながら琢磨は説明する。
「あらあら。
何か悪い事したわね」
綺麗田先生は薄先生から離れ申し訳なさそうな顔をした。
「構いませんよ。
謝らなくていいと思います。
いい薬になったんじゃないですか?
教師と生徒の垣根は越えれませんから」
手をヒラヒラさせながら琢磨は言う。
「いやらしいわね」
そう言って綺麗田先生は顔を赤らめた。
ナニを想像したのやら……。
「そういう想像をしないでください。
イメージにそぐわないです」
はぁっと琢磨はため息をつく。
「いや~ん。
ど・く・ぜ・つ」
いきなり綺麗田先生はぐいっと琢磨の腕を掴んだ。
「(胸ががが!)」
綺麗田先生のビックまんじゅうが腕に当たり琢磨は心臓がバクバクなった。
「うぉぉぉん!」
今まで黙っていた薄先生がいきなり泣きはじめた。
「何で薄先生泣くんです?
(ドキドキドキ……)」
薄先生の大きな泣き声に琢磨の波打っていた心臓が更にバクバクなった。
「秘密って言ったじゃ~ん」
べそかきながら薄先生は体をくねらせながら言う。
「そうだったかしら?」
綺麗田先生は指を唇に当てて首を傾げた。
「そうだったのよ~ん」
更にくねくねしながら気持ち悪く薄先生は言う。
「……何でおネェ化してるんですか?」
どうにか落ち着いた琢磨はいつもの調子でつっこみを入れる。
「まぁ、今年のうちに公表できてよかったんじゃない?」
そう言って綺麗田先生はウィンクした。
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