2章

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「それは相手が雑兵なんだって判断ができます。そしてそこが狙い目なんです」 はわわ軍師の説明。 「どういうことー?」 馬鹿2! 「敵は私達より多く兵がいるとはいえ、雑兵でしかありません。またその雑兵が守っている地は黄巾党全軍に影響を及ぼすであろう地」 あわわ軍師の説明。 「そこを破れば、我が軍の名は一気に高まります。だからこそ、これは千載一遇の好機」 最後にはわわ軍師が説明を締めくくる。 「なるほど。敵を油断させ、策を持って破る。……そう言いたいのだな?」 「は、はひっ!」 あれま~、怖がってやんの! 「まぁ落ち着いて。策っていうのは?」 北郷は小さな軍師殿達に質問している。 「そうですね……。まず第一は、敵を陣地から引っ張り出すこと」 「その後野戦に持ち込むこと。……ただし平地で対峙してはいけないこと」 続いてあわわ軍師殿は北郷の袖を持ちながら説明している。 「数で負けているのなら、数で負けない状況を作り出せば良いんです」 まぁ勝利するにはそれしかないよな?だがどうするんだ? 「ここより北東へ二里行ったところに、川が干上がってできた谷があります」 「えっ?地図には載ってなかったよー?」 「その地図、市販の物ですよね……?」 あわわ軍師殿。説明するときはちゃんと前に出ようぜ…… 「なら、正確ではないですね」 「なら偽物なの?」 劉備は地図をヒラヒラさせながらはわわ軍師に聞いている。 「いいえ、正真正銘の本物ですよ。ただ市販の地図には、旅人や隊商の人たちがよく使う道とか、山とかしか書いてないってだけですよ」 へぇ~、な~~る。 じゃあふとした疑問。 「質問してもいいですか?」 「あ、あわわ。ど、どうじょ!……あぅ」 やべえ、鼻血でそう…。
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