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ふざけんな!一緒にいたら脱走できねぇじゃねーか!
「お断-ー」
「んっ?何ですかな」
「いやいやいや!案内お願いできますか!?」
何があったって?いいよ、教えたげるよ。どこからだしたか知らないが、槍持って脅してくんだもん。こえーよ!
それにしても何なんだコイツ?何で着いてくんだろ?
まさか、脱走するのバレたとかじゃねーよな?
いや、そんなはずは……
「星殿も城下に何か用があるので?」
「ええ」
ならコイツの用事を済ませて、後の時間を自分に費やせば……。
うん、そうしよう!
「なら星殿の用事に付き合いますよ」
「そうですか?ならお言葉に甘えましょうか」
星は俺の腕を掴んで、とある店に入った。今思えば止めとけばよかった……。
「虎高殿は黒と白どちらが好みですかな?」
「く、黒かな?」
「ふむ、ならこちらの赤の下着と黒でしたらどちらですかな?」
どっちでもいいよ!面倒だ、適当にーーー
「ちゃんと答えて下さいね」
「ど、読心術…だとっ!?」
いやいやいや!そんなわけねーよな!使えたら脱走もバレてんじゃん!
試してみるか?
【今日の下着の色は何ですか?】
なに聞いてんの俺!?
「黒です」
「答えるんかい!?」
「ふふ、それがアナタの本当の性格ですかな?」
「ハッ!」
クールになれ俺!
「何の事ですかな?」
よし!落ち着いた。
「……脱走(ボソ)」
「!!!」
何故その事を……!?コイツ、やっぱり読心術使えやがる!
「虎高殿、今は二人しかいません。秘密にしますので、アナタの本当の"姿"をみしてもらえませんか」
本当の姿って……
ハァ…、まぁいいか
「あぁ、わかったよ。これでいいか」
「敬語よりはそちらの方がしっくりしますな」
「うっせえ」
何かコイツ苦手だな。掴めないというか。
「ついでに顔に巻いてある包ーー」
「却下だ」
「つれませんな」
「はぁ、面倒だ」
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