2章

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「虎高さん質問は?」 「あぁ、そうだった」 俺を萌えさせるとは…、鳳統、恐ろしい子! とりあえず質問に戻りまして…… 「正確な地図はどこにあるんですか?」 「正確な地図は、漢王朝や官軍しか持っていません。地図というのは戦略戦術を決定する上で一番の重要になります。地理に詳しくないと作戦はたてられませんから……。あと、最近力をつけてきた地方の諸侯も、独自で地図を作っているみたいですけど、多分、公孫賛さんはそこまで気が回らなかったのかも……」 長い説明ありがとう。 「幸い私たちは、水鏡先生のツテで正確な地図を見ることができました。だからおおよその地理は覚えてますよ」 ちょっ!?それって… 「大陸全部の地図を丸暗記してるのか?」 北郷も気になったようだな。 「「……(コクン)」」 やはり、化け物級だぜ…… 「じゃあ、作戦は今さっきいった谷に誘い込むとして。どうやって誘い出す?」 「簡単です。敵が構築する陣の前に全軍で姿を現して……、あとは逃げるだけです」 「敵に追尾させるということか……」 鳳統の説明に関羽は感心するように頷いている。 「そういうことです。幸い……と言うと語弊がありますが、私達の軍はどう見ても正規軍には見えませんから」 確かにそうだな。孔明の言うとおり公孫賛から武器などは貰ったが、みんな違う服装の上に防具をつけているから格好は悪い。 「目の前に弱そうな敵がいたら……、黄巾党さどう考えるでしょう?」 「我らを舐めきり、殺し尽くそうとして獣のように襲いかかってくるだろうな」 鳳統の質問に関羽が答える。 「はい……。元々、明確な主義主張があるのは黄巾党の中心に居る一部の人たちだけで、あとは食い詰めた農民達が欲望のままに動いている……、これが黄巾党の正体ですから」 さずが鳳統、ものしり~~(笑)
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