1章

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何故だ…、何がダメだった!この空気にしたのは、おそらく俺だろう。しかし、ここまで重くなる話はしてないはずだ。でも、結果的にはなってしまってる。 こうなれば最終奥義 「りゅ、りゅ…、劉備殿のご友人がいる場所まで、どのくらい掛かるのですか?」 話題変更作戦! しかしめっちゃ噛んだな…… 「えっ?あぁ、ここからだと……」 作戦成功!しゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 「愛紗ちゃん、どのくらいかかる?」 おいおい他人任せは良くないよ。お前が言うなって?ちょっとそこの君、トイレに行こうか?知り合いに"ABE"って人がいるから、いい人だよ?男にだけど…… 「その前に桃香、聞きたいことがあるんだけど?」 「何ですか?ご主人様」 「桃香の友人の名前って何て言うんだ?」 「公孫賛って言う人だよ!とっても頭がいいんだよ!」 「包帯のお兄ちゃん!さっきから何ブツブツ言ってるのだ?」 「ハッ!?えっ?」 危ねえ……!意識飛んでたぞ! 「大丈夫なのか?」 「あぁ!問題ない!ちょっと考え事を」 それよりコイツらと行動してたら、確実に厄介事に巻き込まれるぞ。早めに抜けるために解決策を…… 「虎高殿、行きましょう」 俺を呼ぶ声がする。 「……っていねえし!」 まぁいいけど。 目的地まで徒歩で一日かかるらしい。今、街を出て数時間が経過した。太陽は真上にあったが、今は沈みかえている。 「今日はここで野宿にしましょう」 「そうだね~、私、もう歩けない」 「俺も流石に疲れたな」 「鈴々はピンピンなのだ!」 子供だからだよ!大人はキツいよ、この距離は!嘘だけど(笑) 「それにしても虎高殿は疲れた様子がみられませんね。やはり鍛えてらっしゃるのですか?」 関羽ちゃん、聞いてくんなよ! 「いや、旅をしてますので自然と体力もついてきますよ」
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