日常

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そんなことを考えながら窓を見ていると、視界が闇に包まれた。 トンネルだ。 このトンネルを抜ければ、間もなく私の降りる終点の駅がある。 周りに座っている乗客も私以外に1人しかいない。 遊びつかれて半分寝ている女子高生 10歳以上年下の女の子を見ていると、 自分の過去がフラッシュバックされ、懐かしい気持ちになる。 戻りたいような、戻りたくないような… 《ガタンッーーー!!》 「キャッ!」 突然電車が大きく揺れ、車内に衝撃が走る。 それに合わせ女子高生が小さく悲鳴を上げた。 私も咄嗟に椅子を掴んだ。
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