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「なあ、お前は何のためにそこまでボロボロになってるんだ?」
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
痛い
身体中痛い
「まさかとは思うが、このガキ一人守るためにそこまで必死なってるとか胸が熱くなるような理由ではないよな?」
僕の目の前にいるのは一人の男
そして、一人の少女
男は手足を縛られた少女の髪を引っ張り、彼女をむりやり立たせた
「いやぁ!やめてぇ!」
「こまりぃ!・・・くっそぉ!」
彼女は、風音こまりは泣いていた
当たり前だ
あんなことされてるんだから泣かない方がおかしい
だから、僕が助けなきゃ・・・
でも身体が言うことを聞いてくれない
男は地面に倒れた僕を見下して、凶悪な笑みを浮かべていた
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