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――それから数年に渡り、青年は世界を回りつつ、手にした力を使って各地で功績を納め、いつしか『千の刃のグラファイト』という二つ名まで手にしていた。
是非とも我が国に永住を、という各国からの誘いを断りながら旅を続け、やがて中央大陸と言われるファシナシオ大陸に腰を落ち着ける。更に二つ名を返上し、いつの間にか旅を共にしていた四人の仲間達と築いた富で大陸の端、海に近い場所に「ヘカトンケイル」という小さな冒険者ギルドを建てた。
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