データファイル No.001 -上杉 真野-

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 開く画面は、左側にあの聞く人と話す人の画像、右側にメールアドレスとパスワードを打つスペースがあった。まるでSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のようだ。画像の上には、参加者はメールを確認し、パスワードを入れて入場してください。と説明が書かれている。  僕は、別窓で開いたままにしてあったメールボックスを今一度開く。今度はすぐに新しいメールが来ていた。開くと、『ヤマさん。RI-チクリ屋-KUへようこそ。パスワードはhg8te7です。中で新しいパスワードに変更してください。』とだけ書かれていた。  僕はメールアドレスをコピーしてメールアドレスの欄へ、パスワードも同じようにコピーとペーストを使って貼り付けた。  そして、下のログインボタンを押す。  中に入ると、上にバーが、下に書き込み欄があるチャットのようなページが表示された。書き込み欄の下には既に、僕宛のメッセージが残されている。  投稿者はリクと表示され、その横から文章がスタートしていた。
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