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「さて、本題に入る前にここの仕組みを教えておこう。まず、バーのマイページはこのチャットに繋がるようになっている。次に仲間というのは、君に協力するメンバーの名前がピックアップして載るから確認しておくように。他人というのは他のクライアント、依頼人だ。これはまだ君は見ることはできない」
「わかった」
「仕組みだけど、協力するメンバーはこのチャットに参加することもあるから、名前は確認して欲しい。俺も居ない時があるから、その時は誰か別の奴に話すか、ここに俺宛てで伝言を残してくれ」
「うん。それで、これからどうするの?」
使い方はだいたいわかった。そろそろ本題に入りたくて、僕は話を切り出す。リクからの返答は少し遅くて、目の前の画面に釘付けになりながら、待った。心臓がドキドキする、頭が真っ白になりそうだ。
「まず、君の依頼内容をはっきりさせよう。そうじゃないと捜査もできないからな。君は、学校内で虐めがあることを調べてリークして欲しいようだが、それは君自身のことかい?」
来るべき問いに、僕は一瞬戸惑った。一番言うべきか言わないべきか悩む質問だ。なるべくなら、僕のことを知って欲しくしないし、調べないでもらいたい。僕が虐められてるなんて、知られたくない。でも、リークすることなら僕が細かく伝えないと、無理な話なのかもしれない。
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